ココボロだとか好きだとか

大学院生による独り言と備忘録

2023-01-01から1年間の記事一覧

自選記事6稿

ありがたいことに「きょうのはてなブログ」に拙作を取り上げて頂いた。 が、不満だ。こんなことを言うのもなんだが、あんな適当に書き綴った文章を他人に読ませるなんて我ながら読者に対するリスペクトが欠けているだろう。 私はこのブログを独り言/備忘録の…

気ままに

最近は月刊ブログになっている気がする。 なんとなく書くことがないというか、書いている途中で別の作業を始めてしまって、ついぞ書ききらないままになってしまっている。 仕方ないから、どうでもいいことを思うままに書き綴ることとする 1. QRコード 便利な…

私の恋と東京に寄せて

好きだったはずのその声だけが思い出せない -私の恋と東京(詞:土岐麻子・大江千里)- 私にとって東京は憧れの町ではなかった。関東平野の田舎で生まれ育った私は、気が向けばいつでも東京に上ることができたし、そのために乗る電車はいつも混んでいて頻繁に…

CLOVERの話

私がいちばん好きな漫画家(集団)はCLAMPで、その中でも『CLOVER』が好き。 『CLOVER』は、元軍人の主人公、琉がスウという魔法を使うことのできる少女を遊園地まで送り届けるという全四巻からなる短いお話。少しばかりディストピアチックで、スチームパンク…

今日の話

1. 仁丹の導入 仁丹(メタルケース) 口内ケアに気を使っているだろうか。ガムやタブレット、マウスウォッシュや舌磨きなどなど様々なグッズが存在するが、私は基本にタブレット、その中でもミンティアを愛用してきた。 いつもながら、それに特段の理由はな…

焼き直しの文章について_私がブログを書く理由

彼の文章には、文学的な新鮮さが香るものの、その実、そこには全く新しいものなんてないのである。(中略)一見新しく見えるものは、一見古くも見られる。それはまるで書き改められた羊皮紙、あるいは何度も糸を紡ぎ直してはその度に織り直されてきたタペス…

科学の範囲と処理水放出に関する雑考

科学がおよそ語り得るものについて。 はじめに 私の学ぶ分野において、ここ最近ではとある大きな話題が世間を騒がせている。もちろんそれは福島第一原子力発電所事故における処理水の取り扱いについてで、処理水放出、トリチウム水問題、云々である。 私は何…

グラスコード

紙袋 今更購入した。 Hender Schimaといえばグラスコード。グラスコードと言えばHender Schima。 グラスコードなんて何年前の流行りだろうか。いや、そもそも流行らなかった気もする。でもどうしても欲しかったのだ。 以前、華やかな場での事、友人は割とし…

ノートブック

文字を書く。 この頃は、キーボードを使って文章を打ち込むばかりで、手を動かして文字を書き綴るという行為があまりなかった気がする。と言っても、週に一度は手書きレポートがあったからそれなりに、それなりなんだけれど。 私が使っているのは日本ノート…

非日常と日常と

どこかへ足を伸ばすたびに、この先にどのような面白みがあるのかをつい考えてしまう。もちろん、何か特別な経験を得るなどと云うことが、至って普通の日常にいくらでも紛れているわけではないとわかった上で。 それでも旅行の日程中はどうしても思ってしまう…

冷気

まだ、悲しみを共有できるほど親しくはないから。 あなたとは、楽しいことを一緒にしていたいの。 梅雨特有の、濁ったような湿度の感じが思考を鈍らせる。自分自身の頭の中にある感情を整理するために、しきりに独り言を呟いては、毎回同じ結論へと至るのだ…

Discription

当たり前の日常を当たり前に語りたい。 私が目指す文章というのは、水のような文章で、いうなればそれはより口語的な文章なのかもしれない。でも、そういうとライトノベルの様な砕けた様子が頭に浮かぶのだけど、私にとってはちょっとカジュアルすぎる。まあ…

如是我考

如是我聞、それは仏教の経典に登場する言葉であり、「是の如く我は(仏より)聞いた」を意味する。 今回のタイトルである如是我考とは、私が執筆時に気に入って使っているタイトルの一つだ。詰まるところ雑考と同じ意であるが、少しの衒学趣味がある方がよろし…

五月病に寄せて

ニュータウン 誰かが きっと 今夜シチューを 食べているんだろう ワオ! 最近はまた、キリンジのペーパードライヴァーズミュージックを聞き返している。 KIRINJI。別段好きな歌手というわけでもなく、彼(ら)との出会いはやはり渋谷系の系譜である。最後の渋谷…

水を飲む。 本日は晴天であり、熱特有のけだるさを伴った体は強い日差しとは裏腹にいやに重い。快い朝に限って、空では雨雲が笑うのであるが、厭わしい朝にばかり、外では太陽が自棄に燃えるのだ。 先日の台風による寒暖差の所為か、私の体はあまり良い調子…

科学主義に関する雑感

どうしても文章を書きたくなることがある。大抵は書きたいことがあるのではなく、書きたいだけなので、話題選びにいつも悩んでしまうのだ。 だから最近は、ぱっと思いついたことを文章にするようにしていて、くだらない雑感記事が増えているのだろう。 進学…

ChatGPTで遊んだ備忘録

GWに一年ぶりくらいにあった友人に勧められてようやくChatGPTを触った。確かに楽しい。最近は思いついたらとりあえずGPTに質問をぶち込むことにしている。が、あまりに自然に嘘をつかれてしまうので、役に立っているかは微妙。むしろ面白くなってくるレベル…

土偶と現代美術と

文章を読むと文章を書きたくなる。 一昨日もそう思いながら電車に揺られ、自宅に帰りキーボードを叩くと上手くいかなかったからあきらめた。そして翌日、再び大学へ向かう電車の中で昨稿を書き上げたのだ。 作品を見るとき、その批評とはどうあるべきか。先…

日常とこれから

昨日はブログを書こうと思った。 電車に揺られて帰宅する際には活字を読みたい。朝は最近ゆったりだから本を片手に運ばれるのであるが、帰りはそうはいかない。東京の17時に余裕はないのだ。 そういえば大学院へ進学した。初めて現在通う大学に足を踏み入れ…

芸術についての雑考

私は科学と哲学と、芸術とに明るい人間でありたい。 ついでを言うのならば文学に造詣が深い人になりたい。 芸術が生命維持に必要ないなんて戯言だ。芸術の発端はcollectionもしくは独占、所持欲求である。遥か昔、まだ原人が栄えていた頃、川に流され角の取…

リスクに関する雑考

リスクに関する雑考 私の専攻はコミュニケーションだ。もっと言えば科学技術の諸問題を、どのようにしたら社会一般に受容してもらえるのかということが関心ごとである。 インフォームドコンセント。そんな言葉が一般のものとなって久しいが、詰まるところ自…

多摩川のライオン

多摩川にはライオンがいる。 タマゾン川と呼ばれるほど生物多様性に富んでいる東京の一級河川、多摩川。神奈川の田舎から東京の都会までを流れるその川には、多くの人間が不法に生物を放流する。また、都市部から流入する排水によって冬季においても比較的温…

冷凍みかんと昆虫食と太陽光と

感情論を否定しない。 私は一端の科学者である。だから、理路整然とした主張を好むし科学的根拠のある意見提案を求める。しかし、それ以前に人間であるから感情的な主張や感覚的な判断を嫌わない。 現代はいささか科学至上主義に陥ってはいないか。 私の専門…

Material girlと語り

Living in a material world And I am a material girl 最近初めてしっかりとmaterial girlを聴いた。なんとなく曲を聞き流したことはあったはずだが、まじまじとその曲を聴くことは今回が初めてであったのだ。てかこれシンディーの曲だと思ってたのにマドン…

徐々

一日に描書くことができる文章の量には上限があって、私はいつもその分量を無駄に消費している。 というとなんだか仰々しい。そもそも、時間が有限であってそれを消費して何か行動を起こす以上、一日に為すことができる量に上限があるのは当たり前である。 …

シームレスホールカットの紹介

連続して靴の話をしよう。 ホールカット 先日話したボタンブーツは、私の手持ちの革靴の中でも新しいものだったが、今回紹介するホールカットは2年ほど前から愛用している靴である。 ちょっと写真が逆光気味で暗いが、まず、単純に光沢が深い。アッパーのレ…

ボタンブーツ

ボタンブーツを買った。 ボタンブーツ 知っているだろうか、ボタンブーツ。 これはかつてもっともフォーマルだった靴である。現在では、ブラックのストレートチップが最もフォーマルであるだろう。中でもレベルソといって、縫い目を隠したデザインはその見た…

枝染め桜

枝 あまりいい写真ではないことはおいておいて、この枝、なんだかわかるだろうか。そう、桜である。 私は桜が(そこそこ)好きだ。中でも花が咲く前の桜が好きなのである。これは皮肉で言っているわけではない。私はこの生命力を感じる枝の赤さに惹かれている…

音楽を...

近頃は、マス・メディアの発達によって、こちらがちっとも音楽など聞きたくないときでさえ、あちらの方から勝手に<やあ今日は>という調子で、つきあいを求めてきますので、人と音楽との関係は、ますます複雑な様相を呈するに至りました。 これは、芥川也寸…

雨の一日

雨の日。私は大抵虚無感に苛まれる。 それは、雨を確認した後に始まるのではない。なんとなく、重い心持から朝が始まる日が存在し、そういう日は大体、雨が降っているのである。つまり、私が理性的に雨を認識して憂鬱になるのではない。無意識的に、(私はあ…