ココボロだとか好きだとか

大学院生による独り言と備忘録

水を飲む。

 

本日は晴天であり、熱特有のけだるさを伴った体は強い日差しとは裏腹にいやに重い。快い朝に限って、空では雨雲が笑うのであるが、厭わしい朝にばかり、外では太陽が自棄に燃えるのだ。

先日の台風による寒暖差の所為か、私の体はあまり良い調子ではなく、昨日なんかは一日中鼻を垂らして過ごしていた。明らかな体調不良とは反抗的に、数値的な部分は平時を装う。気乗りしないながらも就業先へと向かい、五時間も働いたうえで、午後の授業を受ける為に大学へと向かったのだ。

 

大学での話はどうでもいい。強いて言うならば研究室から締め出されていたせいで、外の芝生にて授業を受ける羽目になったことだろうか。口頭発表が存在する授業だったから出ないわけにもいかないし、駅で携帯の充電器を借りて何とかしのいだのである。

その後は旧友との交流のために東京へと向かい、九時を回る前にはその駅を後にした。酒を飲むたびに、後悔しながら自宅へと向かうことになり、さらには体調の不良も相まって昨夜の帰路の電車では眠るにも眠られないような不快な一時間を過ごすことになった。余談ではあるが、私は起きようと思えば起きれる人間であるので、飲み会後の電車であっても、目覚ましを一つつけさえすればパッと覚醒しその車を後にできる。

 

 

本日の予定は午後からで、久方ぶりに九時過ぎまで床を出なかった。予定がない日はいつも寝坊をしようと試みるのであるが、毎回決まって七時半くらいに目が覚めてしまうのであった。そんな中、今日に限って長く眠ることができたのは、やはり体調不良による体力の消耗を思わされる。

体調を崩した時、私はひたすらに水を飲む。普通朝起きたら水飲み一杯の水を口にして、その後は紅茶を淹れるのであるが、今日は続いて五、六杯は飲んだだろうか。時間が経過に伴い、私の体調は徐々に優れてくる傾向があり、予定がある午後なんかはもはや通常通りどころかこれまでの落差の分寧ろ快い状態にまで感じられ、明るい気分で駅前を歩いたのだった。

 

今日は早く休もう。そう心に決めていたはずだったが、気が付けばこんな時間になってしまった。明日にある試験のために少し復習をして寝ようと思ったのだが、なんとなく文章も書きたくなってしまった。実はこれは二稿目であり、その前に一千字ほど書いた原稿は完成しないまま下書きへ保存してしまった。

いつも言う通り、最近は一千字以上を最低の基準として設けており、本稿ももうじき超えるといったところだ。

 

 

文章を書きたいとき、楽しい話をしたいのであるが、最近は研究の所為か、どうしてもまじめなことばかりを語ってしまう。別に本稿が明るい話だなんてわけでは全くないのだけれど、まじめよりかは幾許かましか。

文章を書きたいという気持ちは、世間に対して私の思考を残しておきたいという心持であり、それは匿名化した中で生きていたいという心と葛藤しながら存在する、一種の欲求である。

私の目指す文章とは、平易で、誰にでも書けるような当たり前の文章である。太宰のように、誰でもかけるような体で誰にも書けないような話をしたいのだ。

平易な文章を目指しながらも今日は二種類の文字のみで語ることを制限とした。さすがに違和感があるくらいに言いかえの言葉をがしつつの試みとなったが、時折行う文には良いのかもしれない。

 

全く持って抑揚のない稿となってしまった気もするのであるが、普段健康的な生活を行う人間にとっては日付を跨ぐというものはあまりに重いのである。もう十五分も回る頃であるが、今日は終わりにさせていただきたい。