ココボロだとか好きだとか

大学院生による独り言と備忘録

スウェード靴の購入と手入れ

スウェード靴を買った。

正面

逆光写真なのでやや写りが暗いが、そこそこ良い靴である。Partireというイタリアのブランド靴らしいが全くと言っていいほど情報がない。靴本体を見る限りはまあ可もなく不可もなく、どころかそこそこ良い靴(二回目)なので、数年前なら3,4万くらいの値付けで売られていたのではなかろうかといったくらいだ。

 

靴。私は革靴を偏愛しており、スニーカーは4足、革靴は14足程度持っているのだがそのほとんどは黒色だ。理由としては茶色の鞄を持っていないから、ということになるが、もう一つ、茶靴は色の好みが難しくかつ安さが出てきやすいので、良い靴を見つけられていないというのが答えとなるだろう。

しかしながら、黒靴はあまりにビジネスあるいはフォーマルに寄りすぎるのだ。日常に使う黒靴はオペラやローファ、サイドエラスティックなどの紐無しばかりとなってしまう。それでもいいのだが、あまりに単調でつまらないということで、スウェードの紐靴がやってくるのだ。

が、これを見て欲しい

コバ

 

ヒール

側面1

側面2

写真からわかるように、状態が良いとは言い難い。特にコバの削れや色褪せ、靴紐のヘタレ、局所的な色褪せなどなど。

そんなこんなで、こいつを手入れした話を書いていこう。

 

まずは...

水没

そう、洗いである。ほんとはこの手前にブラシ掛けで大きなゴミやホコリを取り除き、ヒールやコバはリグロインを用いて汚れやワックスを取り除いている。

このように丸洗いすると中のコルクや中敷きに悪影響があるとのことであるが、まあ自己責任。あんま高い靴を丸洗いしようとは思えないが、これくらいの靴ならいいよね。

使ったのはM.モゥブレィのスエード用丸洗い洗剤 スエード&ヌバックシャンプー。スポンジで泡立てて、ブラシでこする。結構汚れが落ちた気がする。これを使ったことによって寝てしまった毛はある程度回復したか。

 

その後は乾燥。

乾燥中

なんか100均で買ったアルミラック(足なし)にのせサーキュレータで冷風を当てる。スウェードは乾燥が早いのか5,6時間程度で乾いた気がする。この間、中にはキッチンペーパーを詰めたりと型崩れを防ぎつつ、4時間時点でデリケートクリームをインソールに入れたりとの手入れをしている。乾燥させつつコバを紙やすりで平らにならし、コバインキ、ワックスで整える作業も行っている。

完全に乾ききった後に同じくM.モゥブレィのスエード用 無色 保革・防水(防汚) スプレーを使って栄養を入れ、その後にサフィールの スエード靴用 着色 防水 スエード&ヌバック スプレーで黒色の色落ちを補った。あとはブラシをかけ、ライターで軽く炙って長い毛を燃した。

 

最後に靴紐をガス平に交換して...

手入れ後_正面

手入れ後_側面

手入れ後_靴紐

こんな感じである。写真だと伝わりづらいと思うが、だいぶ印象が違う。まあここまでやらなくても、コバをやすってインキを塗り、カラースプレーを吹きかけるだけでだいぶ良くなるとは思うが、丸洗いまですると清潔感(印象)がだいぶ異なる。

 

こうしてスウェード靴を手入れしていると、やはりスウェードが好きなんだなと実感する。私の手持ちの内、スウェードがあるのは4足であって、ほとんどはスムースレザーなのだが、スウェードは良い。スムースレザーの方が手入れの頻度が高く、手入れ好きとしてはうれしいのだが、あんまり手のかからないスウェードは、いざ手入れをしたときにいっそう楽しく思われるのだ。

 

とまあ、革靴についてあんまり語っても仕方がないのでこの辺で終わりにしたいと思う。