ココボロだとか好きだとか

大学院生による独り言と備忘録

雑談

冷凍みかんと昆虫食と太陽光と

感情論を否定しない。 私は一端の科学者である。だから、理路整然とした主張を好むし科学的根拠のある意見提案を求める。しかし、それ以前に人間であるから感情的な主張や感覚的な判断を嫌わない。 現代はいささか科学至上主義に陥ってはいないか。 私の専門…

Material girlと語り

Living in a material world And I am a material girl 最近初めてしっかりとmaterial girlを聴いた。なんとなく曲を聞き流したことはあったはずだが、まじまじとその曲を聴くことは今回が初めてであったのだ。てかこれシンディーの曲だと思ってたのにマドン…

徐々

一日に描書くことができる文章の量には上限があって、私はいつもその分量を無駄に消費している。 というとなんだか仰々しい。そもそも、時間が有限であってそれを消費して何か行動を起こす以上、一日に為すことができる量に上限があるのは当たり前である。 …

枝染め桜

枝 あまりいい写真ではないことはおいておいて、この枝、なんだかわかるだろうか。そう、桜である。 私は桜が(そこそこ)好きだ。中でも花が咲く前の桜が好きなのである。これは皮肉で言っているわけではない。私はこの生命力を感じる枝の赤さに惹かれている…

音楽を...

近頃は、マス・メディアの発達によって、こちらがちっとも音楽など聞きたくないときでさえ、あちらの方から勝手に<やあ今日は>という調子で、つきあいを求めてきますので、人と音楽との関係は、ますます複雑な様相を呈するに至りました。 これは、芥川也寸…

雨の一日

雨の日。私は大抵虚無感に苛まれる。 それは、雨を確認した後に始まるのではない。なんとなく、重い心持から朝が始まる日が存在し、そういう日は大体、雨が降っているのである。つまり、私が理性的に雨を認識して憂鬱になるのではない。無意識的に、(私はあ…

蝋梅のはなし

蝋梅を見に行った。 蝋梅 蝋梅とは学名Chimonanthus Praecox(記憶をたよりに打ち込んでいるのでスペルが間違っているかもしれない)、英語ではWinter Sweetと呼ばれるクスノキ目、ロウバイ科の花である。ちなみにロウバイという名ではあるがウメとは関係ない…

引用文献の表示方法と太宰によるヴェルレーヌの引用

ヴェルレヌの詩集を買った。 フランスの詩人、ポール・ヴェルレヌ(ヴェルレーヌとも)。19世紀の人間で、所謂デカダンス、退廃的、つまり従来の価値観にはそぐわない、違和を根底に置いた観点から文学を紡いだ詩人だ。 私が手にしたのは新潮文庫から発行さ…

追々

道をゆく 一日かけて服を選んだ。赤い服が好きなのに、あんまり派手な恰好だと受けが悪いかなんて考えながら、できるだけ無難で可愛らしい服にした。 ずっと人と一緒に行きたかった場所に行った。私は面白い話をするのが上手ではないから、いろんな話を聞い…

今日一日

今日は本を買いに行った。 自棄に晴れた月曜日、朝の内から(予定外の)バイトを済ませて適当に昼食を採る。ご飯を炊くのは時間がかかるから、こんな日は大抵パスタを食べるのだ。きっとレンジで簡単みたいなヤツを使えばいいのだろうけれど、買わずじまいで毎…

パリンプセストの備忘録

科学技術とはPalimpsestである。 パリンプセストとは、もともと書いてあった文章を削り取り、その上から新たな文章を書きなおした羊皮紙の事である。 冒頭の言葉はイギリスの文筆家、ウォルター・ペイターがプラトンの哲学書に対して書いた文章を下敷きにし…

ラブ・アンド・ドリームふたたび

ありふれた言葉を抱きしめるだろう 向うの見えない花束のよう 私は文章を書くことが好きだ。といいつつも、今は書くのではなく打ち込むことが多いのであるが... 私はかつて、詩を書く少年であった。そしていつの日だったかは定かではないが、少年は自分が詩…

紅茶や趣味について

Twining,Earl Gray Tea 紅茶を飲む。 学生の頃はMont-bellの保温性能が高いくてでかい(900ml)水筒を持ち運び、夏場でも熱い紅茶を飲んでいた。我ながら優雅だったのかもしれない(公立高校並感)。 といっても紅茶にこだわりはあまりなかった。スーパーで売っ…

ブログ名の由来と思い出の品

Protégé Clarinet 昨日は、はてなブログの「編集部が選んだこれまでのおすすめ」に我が拙記事『購入品紹介:Zwieselのエアセンス - ココボロだとか好きだとか』を選んでもらった。おそらく初めての経験である。 読み返すと恥ずかしいくらいに拙い文章で、昨日…

茶器の購入

Sferico 新年一発目の買い物はF-2カーゴパンツ。 私は夏場はホワイトシャツばかり着ているし、冬はニットやジャケット、ロングコートなど、所謂綺麗眼な服装をしているのでカーゴパンツが好きなのだ。というのは丁寧な説明ではないか...... つまるところ、上…

新年と物欲(食器)

新年が、明けた。 特段代り映えのしない朝。強いて言えば年末はずっとアルバイト詰めだったため早起きであったが、この元旦はゆっくり寝られた。といっても7時には起きたのであった。 明らかに選ぶべきではないと分かる選択肢が頭の中で回る。過去、何度も否…

憂鬱と待機

最近はよくブログを書いている。 陰鬱とした心持を発散するための一つの方法が、ブログであるからかもしれない。 この間は和服を着て街を闊歩した。といっても伝統的に聞かざるというよりかはもっと和洋折衷のコンテンポラリーな服飾だ。 グレーのタートルネ…

絵本の話。

陰鬱とした日々が続く。 私は絵本が好きだ。初めて絵本を読んだのは...なんて当然覚えているはずもなく、初めて買って読んだ絵本も勿論記憶にない。大学に入って絵本を買い始めた。そのきっかけはやはりエドワード・ゴーリー(Edward Gorey,1925-2000)だろう…

Junaida展に行った話

入場券 Junaida展に行った。 いつもは、伺った展示会の話をすぐにすることはないのだけれど、今回は特別。場所は立川。立川市にはもともと縁もあり、高校生の頃はよく通った。あの東京ならではの整備された街並みと、少し駅から離れると取り戻される田舎の落…

『感性は感動しない』に寄せて

『感性は感動しない』 この本を読んだ。1章はとても面白かった。2章以降はあくまで、1章を書いた作者とは何者なのかを語るような文章で、not for me という他ない。悪い本ではない。ただ、私には1章のみで十分だった。 表題の通り、感性は感動しない。私もこ…

オランガタンから考える、現代の多様性論争について

オランガタンの話。 『オランガタン』は1980年2月に「みんなのうた」にて放送されていた楽曲です[1]。 歌詞では、青い色の幸せを良しとするオランガタンと、赤い色の幸せを良しとするオランガタンのお話が語られます。彼(女)らは、深い川を挟んでお互いがお…

夜の木について

夜の木 『夜の木』、第三世界と呼ばれる地域の文化芸術に明るい、もしくは出版業界とくに絵本に詳しい人であれば知っているでしょう。 日本ではタムラ堂が販売しているこの本は、インドのタラブックスにて手作業のシルクスクリーン印刷や職人の手仕事による…

nomaddと一汁三菜椀から、日常生活における食器のデザイン性と機能性の限界についての考察

gatomikio-store.com 昨日twitterでもつぶやいたが、我戸幹男商店(ガトミキオショウテン)の一汁三菜椀に感動した。 もともと食器が好きで、『No.9 CAMUSのカラフェ』でも語ったが、一人暮らしをするのであれば、Narumiの白色のnomaddで日常使いの皿をそろえ…

第100回目にしての雑記録

今回がちょうど100回目の投稿になるらしい。 こんなくだらないブログであれど、一端の物書きを自負しているのであるからして、それなりに、それなりの文章を綴りたいと思っている。 このブログと言えば、原子力、服、カメラ、言葉である。 原子力について 私…

雑記(2022.07.04)

ということで今月もやってきました。何か書いておきたいけれどそれだけで一本はかけないだろうなという話題を書くコーナー。(1回目) いつも思うんですが、「()」の位置って多分「。」の前だよね。 1. The Osbick bird まずはご存じEdward Goreyの作品につい…

非日常の始まりについての雑考

誰の言葉かは忘れたが、死には3種類あるのだという ・1人称の死 ・2人称の死 ・3人称の死 1人称の死は自分自身の死である。エピクロスに言わしめれば、「生きている間に死は訪れず、死が訪れたときにはすでに感覚がなくなっている」ため、死を恐怖する必要は…

Fantastic Planetを見て

Fantastic Planetを見た。ただそれだけ。 きっかけは『禁断の惑星』。もちろんサブカルくそ人間なので、それ以前からもかの映画の噂は聞いておりましたが、音声はフランス語、英語字幕とのことで嫌厭していました。が、そろそろ頃合いと思い重い腰を上げた次…

最近好きな曲(2022年3月)

最近好きになった曲 『sad number』 Laura day romance 三月中旬くらいだと思うけれどLaura day romanceにハマった。 きっかけはLIGHTARS。YoutubeMusicの再生でアルバムが一枚終わった後に、おすすめで出てきたのがローラだった。なかでもsad numbe…

窓越しの花

窓越しの花 この写真とこの題で短編小説を書きたいと思っている。 私には甲斐性というものがないから、どうやったらしっかりとした文章を書ききることができるのかわからない。 好きな小説はいくつかあり、短編でいえば、三島由紀夫の「雨の中の噴水」や「詩…

太宰治『葉』と、J・S・Millの引用による言集

死のうと思っていた。ことしの正月、よそから着物を一反もらった。お年玉としてである。着物の布地は麻であった。鼠色のこまかい縞目が織りこめられていた。これは夏に着る着物であろう。夏まで生きていようと思った。 (太宰治, 葉) このあまりに有名な書き…