ココボロだとか好きだとか

大学院生による独り言と備忘録

新年と物欲(食器)

新年が、明けた。

 

特段代り映えのしない朝。強いて言えば年末はずっとアルバイト詰めだったため早起きであったが、この元旦はゆっくり寝られた。といっても7時には起きたのであった。

 

明らかに選ぶべきではないと分かる選択肢が頭の中で回る。過去、何度も否定しては考え直し、そのたびに再び否定してきた考え。私にとって、同じ思いを反芻することが自己存在の確認の作業になっているのだろうか。というより、生を感じる瞬間が、好い人と食事をする幸いの中か、あるいは独りになった時の不幸せの中にしか存在しないように思われるからこそ、私は何度も不幸を反芻しているのだろう。

カーテンを開けると厭に透明な光がべたべたと部屋中を照らして、まるで朝の自室ではなくなってしまったような感覚に襲われた。私の部屋は毎朝暗い。

 

サイドテーブルに置いたグラスを手に取り、乾いた喉を潤す。水というのは不思議なもので、いつも眠る前に飲むそれは甘く思われることが多い。それでいて、同じグラスから飲む寝起きの水は何とも思われない。唯の水である。

グラスは昔から自宅で使っているDuralexであるが、いつも見る度に、いつ爆発してしまうのだろうかと思っている。あの剛としてどんな落とし方をしても欠けることのないグラスの中に、いつしか急激に開放し自己を粉々に破壊するまでのエネルギーが秘められているのだと思うと恐々とする。

強化ガラスでできたこのグラスは、物心ついたころからある気がする。たくさんの食器が割られては捨てられていくなかで、デュラレックスだけはいつまでも自宅にいる。こういうものを気の置けない、というのだろう。砂糖水を沸かして、色づき始めた時くらいの、ほんのちょっとした飴色をした透明なグラス。至って普通のデザインで無駄な装飾もなく、グラスと言えばコレという見た目をしている。少しだけ厚ぼったい飲み口は嫌いだけれど。

そういえば昨年はKITSUNEとのコラボのグラスが売られていたのだっけか。今更ながら欲しい気もする。

でも、やっぱり爆発が怖い。まあ普段ぞんざいに扱っても欠けたりしないことを思えば、数十年の使用で一度くらい爆発したってしょうがない気もしている。けど、厭だな。粉々になった強化ガラスほど処理が面倒なものもない気がする。

 

ああグラスの話が長い。

 

 

 

 

 

最近はポットが欲しい。

ティーポットはいつの間にか父親が落として割ってしまった。おそらくあれは、いまでも無印良品で売られているオーソドックスなもので、2,000円くらいだろう。と思って調べたら案の定いた。ベージュって言うのが気に食わないし、なんとなく、持ち手の形が気に食わない。かといって無印で売られているそれ以外のポットは背が高くてもっと気に食わない。

いいティーポットがいつまでも見つからないのだ。強いて選ぶのであれば、Noritake のjuliet(ティーカップを2客持っているので揃いとして)かmarimekkoのOivaだろうか。そもそも前者は売っていないしマリメッコは高い。高いよね。まあデザイン代だと思えばいいのだろうけどそれでも学生には高い。

あとはNoritake×Marc newsonのポットも好き。でもフィルタないし.......。ていうかweboのページを見ていたがFAROのコーヒーポット可愛すぎるのではないか。これ欲しい。でも、

1. ポット&ドリッパー(3,850円)

2. カップ&ポット(3,300円)

3. カップ&ドリッパー(3,300円)

4. カップ(3,300円)

っていうの販売価格バグってない?連立方程式解けないじゃん。1&4だとドリッパーは500円、2&3だとドリッパー0円。どういう値段構成なんだろうか。

 

 

ああ、また食器の話を長々してしまった。実家暮らしだから親と出かけた時に適当なものを(無印とか)を買って貰えば(私しか使わないので買って"貰う")コストもかからないのだけど、どうせなら納得のいくものを買って、いつか家を出るときにも持っていゆき長く使いたい。まあこんなことばかり言っているからいつまでも欲しいものが増え続けて、結局買わないまま時が過ぎるのだろう。

ALESSIのエスプレッソメーカーも欲しいし、蒔絵の重箱も欲しい、洋白のコーヒーポットも欲しいし、Rosenhtalのqupolaも欲しい。何でも欲しい。そういえばデミタスカップも欲しいんだった。

いつも、いつまでも食器が欲しい。木村硝子のタンブラーも、五十嵐威暢のTI-1も欲しいし、Noritakeのコルダ、クリストフルのフィデリオも欲しい。

 

新年早々、昨年の除夜の鐘では拭い去ることのできなかった物欲が爆発している。

 

 

本当はもっと別の話をしたかったのだけれど(毎回言っている)、今回はもう2,000に到達しそうな勢いなのでこの辺にしておきたいと思う。