ココボロだとか好きだとか

大学院生による独り言と備忘録

茶器の購入

Sferico

新年一発目の買い物はF-2カーゴパンツ

私は夏場はホワイトシャツばかり着ているし、冬はニットやジャケット、ロングコートなど、所謂綺麗眼な服装をしているのでカーゴパンツが好きなのだ。というのは丁寧な説明ではないか......

つまるところ、上の服装は綺麗眼なので、下はカジュアルになるっていう事だ。上下綺麗眼で日常を生きるのは大変だしミスマッチ。だから日常着だと分かりやすく示すために下はカーゴパンツやデニムパンツが多い。結局スーツなどでもダメになるのはパンツからなので、パンツは耐久性があってあんまり高くない方がよく、であるからして、上を綺麗眼(比較的高価な服)にして下をカジュアル(比較的安価な服)にするのは都合がいい(手前味噌)。

 

F-2パンツはミリタリー好きやカーゴパンツ好きなら間違いなく知っている一本。フレンチエアフォースのパラシュートパンツとして作られたF-2は、ばたつかないようにカーゴパンツとしては細いなデザイン。きれいなテーパードシルエットをしており、裾は絞られている。さらに丈は9分丈。

コットンポリのやや光沢のある、しっかりとした生地でできており、カーゴパンツならではの泥臭さの中に、スタイリッシュで美しい様子が隠れている。非常に好きなパンツである。

私はもともと72Mというサイズ(ウエストが72cmで、丈がM(Mだと股下69cmくらい、Lとかもある))を持っていたのだが、サイズアウト。さすがに細すぎた。何とか入るもののウエストボタンへの負荷が大きすぎて履けなくなった。

一応、昨年の夏と比べるとウエストを絞ったのだがそれでも厳しいので、改めて76Mを購入しなおしたという状況。五、六千円で買える実物のミリタリーカーゴパンツとしては、サイズが合えば非常におすすめなので是非。

 

 

というのが、一つ目の買い物の話でここからが本題。StellaのSferico、冒頭の写真である。

ぜひ検索してもらいたいのだが、非常に美しい茶器である。重心がやや下に落ちたややぽてっとしたデザインで、名前からもわかる通り球体をモチーフにしている。ステンレス製のそのティーポットは鏡面の仕上げで、うっとりするくらいに美しい。鏡面のせいで多少のゆがみが目に付くものの、工作精度の良さには驚かされる。蓋と本体の流れるようなつながりや、本体から突き出る注ぎ口の付き方など、これ以上かわいいティーポットを私は知らない。

昨年の暮れにはNoritakeのjulietだとかMarimekkoだとかのティーポットが欲しいと言っていたが、こいつを見つけた瞬間どうでもよくなった。こいつが一番。

 

 

 

蓋を開けると

また、蓋上部についている突起は開閉用である。親指を掛けて後ろに引くと簡単に蓋を開けることができるのだ、機能的にgood。しかも蓋を開けていくとこの立ち上がりがちょうど持ち手のカーブに沿い、限界値を教えるようにできており、開けた時も美しい。一つの突起で二つの機能を持ち、開けた立ち姿も美しく見せているという点で、このデザインは素晴らしい。

 

 

本当はモザイクの無い綺麗な鏡面を見せたいのだが、いかんせん自宅のものが映り込み過ぎるのでちょっとできない。大したものは映っていないが、寧ろ大した自宅でないことがばれてしまうので難しい。

 

 

このティーポットを作ったSttelaというメーカーはイタリアの会社であるが、すでに倒産してしまった。何かの失敗というよりかは天災から立ち直ることができなかったというなんとも口惜しい理由である。

当然このSfericoも廃盤商品となってしまい、現在入手する方法はオークションなどの二次流通に限られるだろう。こちらもおおよそ五、六千円もあれば購入できるので、気になった方はおすすめだ。

 

 

 

鏡面が美しいからこそ、手垢や水垢、傷が目に付いてしまうのは残念な点であるが、水洗いしたときの濡れた表情は本当にほれぼれするくらいに美しく、所有欲を満たされる。

実は日常用のティーポットはすでにHarioのものを購入しているので、Sfericoは必要ないのだがあまりにデザインを気に入ってしまい、また悪い癖で購入してしまったのだ。

反省。

まあ、本ブログでは新年早々物欲を爆発させた記事も書いているので仕方なかろう。

 

 

ということで今年もたくさん購入品について長々と語っていく心算である。