ココボロだとか好きだとか

大学院生による独り言と備忘録

雑記(2022.07.04)

ということで今月もやってきました。何か書いておきたいけれどそれだけで一本はかけないだろうなという話題を書くコーナー。(1回目)

いつも思うんですが、「()」の位置って多分「。」の前だよね。

 

1. The Osbick bird

 まずはご存じEdward Goreyの作品について。彼の絵本の中で一番好きなのは『敬虔な幼子』ですが、これはこれで一本記事書けそうなので今回は『オズビック鳥』についてです。

 先ほどAmazonで購入したばかりで手元に本はないですが、3年ほど前に訪れた「エドワード・ゴーリーの優雅な秘密」という企画展そのものや図録の記憶を頼りに概要をお話しします。

 いやに足の長いオズビック鳥が男の前に現れ、彼らは長年間仲良く暮らします。当然鳥と人間なので言葉を交わすことはできませんが、両者ともに楽しく充実した日々を過ごしたのでした。そして男が老衰し床に伏してもオズビック鳥は男のそばを離れず、看病をしていました。しかし、月日が経ち老人は亡くなってしまいます。一人になったオズビック鳥は男の墓の前からずっと動かず佇み続けました。数か月経ち、突然オズビック鳥は飛び立ち、そして二度と帰ってこなかったのです。

というのがお話の概要です。オズビック鳥。この鳥自体は実在せず、足が長いだけのよくわからない見た目ですが、デザインはどうでもよいのです(美術に対していう言葉ではありませんが)。主題は男と長年寄り添い、楽しく暮らしていた彼は、はたから見れば愛情や執着、信頼といった人間らしい感情を持ち合わせているように思われたということ。そして老人が死んだ後も墓の前から動かないその姿は、悲哀や慕情といった感情を人々に思わせたこと、そしてそれでいて、ある日急に飛び立ちそして二度と帰ってこないという、容易に心は変わり得るという事でしょうか。

 しかし、このお話から私が思うことは、"心持は容易に変わり得る"というもののみではありません。私の感じたもう一つのことは、感情の客観性についてです。

 お話が終わった後も、オズビック鳥にとって男の存在とは何だったのかもわかりません。私たちは他人の言動でもってその心を推察します。オズビック鳥と男とは言葉を交わせなかったので言はないにせよ、鳥の行動は人間の愛情や友情を思わせる者でした。男が死んだ後も墓の前から動かなかった鳥はその裏付けを強めています。

しかし、先ほども言ったように、鳥は本当に男を思っていたのでしょうか?ただ単に、その方が都合がよかっただけでは?愛情や友情とは?私達人間同士ですらその回答はは難しいものになるでしょう。このオズビック鳥のお話は、他人の言動から心情を推察する、私たちの考えそのものを問いただすようなお話ではないでしょうか。もちろん、心情は急変し得るという感想もよろしいのですが、なんとなくさみしい気がしていて、こんな文章を書いております。以上

 

2. 銀河鉄道の夜(produced by Kagaya)

 以前もお話ししたかは記憶にないですが、私の一番好きな映像作品の話。いや、『Mind Game』の方が好きかも、今回は関係ないけれど。

銀河鉄道の夜』は宮沢賢治の代表的な作品ですが、まあ好きかと言われても普通くらいのお話です。しかしながら、プラネタリウム作品である、Kagaya氏の『銀河鉄道の夜』は一番好きな作品です。

 この作品自体00年代に発表されたもう15以上前のモノですが、今の目で見ても非常にきれい。特にプラネタリウム特有のドーム状の天井に映し出される動画は、ただの映画とはけた違いの臨場感を醸し出します。音楽は若干物足りなさを感じるものの綺麗によくまとまっています。ナレーションやその他音声も少ないながらこだわりが感じられ、また、上映時間も非常に短く、銀河鉄道の夜すべての流れをカバーできておらず重要なシーンのみを描いたダイジェストの様な作品ですが、映像自体は驚くほどこだわりが詰まっており感動はひとしおです。

そしてこの作品、はるか昔のモノですので上映館は少ないのですが、気が付いたら東京で再上映が始まっていたのです。私が初めてこの作品を見たのは、東京の市、八王子のプラネタリウムですが、はるか昔に上映が終了しました。この館で4回は見たかな。そしてこれが終わった後、二年前くらいには埼玉の山奥(小川町)まで見に行きました。ちなみに、東京から最寄りの竹沢駅(もしくは東武竹沢駅)までは2時間くらい。しかも最寄り駅からは歩いて2,30分くらいの場所まで行ったのです。最寄り駅の駅舎はもちろん無人で、昔ながらの本棚に自由に閲覧できる本々が設置されていました。

それが何と今では都会中の都会である港区で鑑賞できます。この機会にぜひ見てもらいたいものです。

 

3. カラスは真っ白

 カラスは真っ白というバンドについて私は詳しくありません。ふと流れた『浮気DISCO』にドはまりし、アルバムを聴き始めました。そのアルバムは『バック・トゥ・ザ・フューチャー』。そしてラスト曲は『みずいろ』です。

 この時点でもうわかる人がいるかもしれません。そうこの曲、まるまんまCymbalsの『Show business』なんですよ。とにかくドラムスがそっくり。出だしや曲中の自由に動き回るスネア、あとはブリッジのベースなどなど沖井礼二節たっぷりです。

 別にカラスは真っ白を否定するためにこんなものを書いているのではなく、同じく渋谷系の趣味を持つものとして非常に面白いと思って書いているのです。当時、沖井礼二はだんまりで、活動なんてしていませんでした。数年前にようやくTweedeesとして活動し始めましたが、今もまた止まってます。彼らしいベース、彼らしいドラムスは結構中毒性があり、独特な表情だと思うのですが、カラスは真っ白によって沖井成分が補給できたのはよいことでしょう。

まだ、アルバム1枚しか聞いていませんが、徐々に流し聞いていきたいと思います。

 

4. そのほかの音楽

 だんだん面倒くさくなってきました。まずは諭吉佳作/men。彼女は2003年生まれの非常に若いシンガーソングライターです。私が彼女を知ったきっかけは、相対性理論→真部修一→タルトタタン→ヤマモトショウ→fish bowl→諭吉佳作/men という流れです。Youtubeの公式チャンネルではアルバムのリード曲である『ムーヴ』、そしてkabanaguとの共同作である『すなばピクニック』が特におすすめです。私自身、ヤマモトショウが好きなことからわかるようにエレクトロ・ポップが大好きで、諭吉佳作/menもドはまりしました。そしてもう一つ、でんぱ組.incに楽曲提供した『形而上学的、魔法』は曲と共に歌詞にもこだわりが感じられます。ライブverの彼女の歌唱は非常に素晴らしいので確認されたし。

 そのほかということでもう一人触れます。kabanagu。カバを殴る仕事として活動していた彼ですが、今ではkabanaguという名前で活動しています。知ったきっかけは上記の『すなばピクニック』から。今は『泳ぐ真似』というアルバムをずっとリピートしています。本当に聞き心地のいい音楽で、最近リリースされた『ほぼゆめ』も最高でした。

 特に、『泳ぐ真似』の『はじまり』や『連続体』、『ほぼゆめ』の『ばね』と『着くまで』は最高です。久しぶりに聞いていて熱くなるエレクトロポップでした。落ち着くような、心地いいエレクトロポップ(くるりのワールズエンド・スーパーノヴァとか)もいいですが、『着くまで』の様な切実さを感じる熱い曲も大好きなのです。

 

5. 服飾について

 私は服好きを自称しており、そこそこ金を使っておりますが、最近はまたマンネリとして日々が来ております。

 私の中でのスタンダードはジャケットにカーゴパンツ、ドレスシューズなんですが、夏になるともうどうしようもない。夏はジャケットの代わりにホワイトシャツに変更されるのですが、どうもテンションの挙がるモノがない。靴だってそれなりに買いあさったし、時計もそれなりに揃った。シャツだって20枚以上に増えて、カーゴパンツとデニムも飽和しつつある。

 今欲しいものと言えば、F-2パンツ(以前も持っていたが、サイズアウトのため一つ大きいものが欲しい)やリネンシャツ(これはいつでも欲しい)、スウェードストレートチップ(雨の日用のスタンダードなモノ)、King Seiko(デイデイト)、米袋のトートバック(beamsのやつかわいい)くらいだろうか。そろそろ安物の多買から良いものの選択買いへ移り変わる時期なのだろうか。そうなるともう学生の財布では仕方がなくなりつつある。

でも夏に着られるようなスーツも欲しいし、麻のジャケットも欲しいし本当は枯れていない気もするけれど、以前ほど情熱はなくなりつつある気がする。まあそんなところ。

 

6. カメラについて

 撮影会に全然言っていないMinolta 35 ModelⅡを購入して以来、10枚くらい撮影したが、35枚とりきることなく防湿庫で眠っている。時間ができたら撮影会に行きたい。とにかく行きたい。あとは露光計も欲しい。

 

だんだん長くなってきましたが、話したいことはこんなところ。気が向いたらそれぞれの項を増やして記事にしていきたい。なお、いつも気が向いたらと言っているけれど、だいたい機が向かない。