ココボロだとか好きだとか

大学院生による独り言と備忘録

購入品紹介:Zwieselのエアセンス

zwieelのエアセンス


Twitterで言っていたzweiselのエアセンスを買ってしまった。

もともとワインなんてあまり飲まないが、工業製品としてのワイングラスに惚れ、様々漁りはじめた。きっかけは知らない。

一番初めに欲しくなったのはRosenthalのqupola。ボウルはくびれがなく直線的に落ちる形状で、その底からは力強めにやや太い2本のステムが伸びている。背はそこまで高くはなく、シンプルながらシングルステムという常識を破壊して作られたそのデザインに憧れをを持った。結局まだ手に入れていないのだけれど。

 

なんだかんだqupolaが欲しいまま放置しつつ、色んなワイングラスを見ているうちに購入へと至ったのがzwieselのエアセンス。

エアセンスはワイングラスの中でも結構値が張り、元値は27,000円もする。しかしながらNarumiのセールで1/3ほどの8,800円まで値下げされていたので (しかも私が買ったさサマーセールの後、ウィンターセールでも同じ値段だった、というより今見ても同じ値段だからみんな買ってあげて欲しい。)、ついつい触手を伸ばしてしまったのだ。

だってrosenthalとかはそもそも中古だからいつだって5,000円くらいなのに、エアセンスは誰も買わないから新品でしか売っていない。だからこそ、安いところで安い内に買わなければと思ったのだ。満足しているからいいのだけれど、やや散財感も否めない。

 

 

ちなみに送料無料や、限定のハンカチプレゼントキャンペーンをもらうために11,000円を超える必要があり、追加購入したのがでnomaddの12cm、ボウルを。これも散々話してきた品だ。

Narumiのnomadd (12cmボウル) A

Narumiのnomadd (12cmボウル) B

閑話休題



 

エアセンスについての話に戻ろう。このグラスは重量わずか117g。ハンドメイドで作られており、非常に薄口で張られている。

薄張りの飲み口

グラスによって飲み物の味が変わるとはよく言われることだが、この薄口は非常になめらかで口当たりがよく、感覚的ではあるが、飲み物に変化を与えることなくそのまま愉しめているような印象を受ける。

 

 

エアセンスシリーズでは、グラス単体でデキャンタ―ジュ効果を得られるように、ボウルの中に球体が配置されている。もちろん固定されているため、ぶつかり合ったりはしない。ステムのちょうど真上にゆがむことなくつけられており、zwieselの技術の写真からでも伝わるのではないだろうか。

ボウルのそこにつけられた球体

しかしながら問題もある。

それはまず、非常に洗いずらいという点だ。写真を見ていただければわかるが、球体は半球ではなくほぼ全球に近い形をしている。だからこそこの球の下を洗いずらい。

一応プラスチックのブラシも付属しており、これを使って洗えという事なのだろうが、非常に手間。そもそも薄口のワイングラスを洗うだけで気を使うのに、この球体の煩わしさと言ったら......

 

リム部分の印字

リムにはハンドメイド特有の印字(刻印?)が為されており高級感がある。また、リム付けも非常にきれいで、高いだけあってさすが。

 

後はそもそもデキャンタ―ジュ効果とはいったいなんぞやということだ。効果そのものはワインに空気が当たる事で酸化し、口当たりや香り、味が変化することを指している。

しかしながら、理系の私からするとこれが疑わしい。デキャンタ―ジュ効果はもちろん肯定するが、このエアセンスでその効果が本当に増大されているのだろうか?

普通のワイングラスにワインを注ぎ、くるくると回すだけで酸化させることができる。わざわざ手間をかけて、しかも27,000円というコストを払ってまで、洗いづらいグラスが必要なのだろうか。

今の私にはわからないが、後々検証でもしてみたい。検証すればメリットに気がつくかもしれないから。けれどそのためには、ワインについて明るくならなばならないのだ。

先が思いやられる......

 

 

 

そんなこんなで文句を垂れているが、私はエアセンスを購入して満足である。なぜならこのグラスは美しいから。それだけで買った価値がある。

私は食器が好きだ。日常に芸術を混ぜ込むもっとも簡単な方法は、良い食器を使う事、もしくは良い衣服を身に纏う事であろう。

エアセンスがよりよりdrinkingの時間を形作ってくれることを祈って終わりにする。