リュックを買った。
ずっとリュックサック、バックパック(私には違いが分からない)が欲しかったのだが、なかなかいいものを見つけられなかった。もともとはシンプルなブラックのリュック、ギャルソンリュックの様なものが欲しかったのだが、3万円超え。さすがに高い。おそらく触れば良さが分かるのだろうが、3万円払うなら面白いものが欲しい。ギャルソンリュックは定番すぎるのだ。それはまるでバーバリーののトレンチコートだったり、リーバイスのデニムだったり、ラルフローレンのボタンダウンを買うようなものだ。
悪くないどころかいい選択肢だろう。詰まらない事に目を瞑れば。
別にいい、別にいいのだが、やっぱり人とは違うものが欲しくなってしまうのだ。
だからこそ逆にエルベシャプリエ(ギャルソンリュックの元ネタ)にしようかとも思い調べたが、これも2万円超え。まあ、悪くないがなんとなく気乗りしなかった。クオリティに対してのコスト、これならイーストパックの方がはるかにマシである。
そこで適当に見ていた際に目に留まったのがEASTPAK×MM6のリュックサックだ。
表側。どっちだよって感じだが、これは背中側の逆、つまり背負った時に別の人から見える方だ。肩ひもが付いてるだろって?その通り、このリュックは両側に背負い紐が付いているのだ。
そのまま拡大してロゴパッチ。このロゴパッチもよくできている。なんとなく引っ掛けて糸が抜けているように見えるがこれもこういうデザインで、わざわざ白い刺繍をゆとりを作りながらしているのだ。これだけでお金がかかりそうな見た目をしている。
ちょっとわかりづらいかもしれないが、これが真横からみた図だ。写真左側が背中側、右が表側である。両面に背負い紐が付いてはいるが、もちろんどっちが背中かというものははっきりと決まっており、通常のリュックと同様、背中側の方が面が広い。写真を見ても左から右にかけて緩やかに高さが下がっていることが分かる。
続いて、商品タグをつけたままであるが、背中側の写真である。この背負い紐、なかなか文句を言いたい作りである。まず、細い。大きさの割に細いのである。次にクッション。普通のリュックは上側の付け根のクッションがもう少し抜かれており、柔らかく曲がりやすくなっていると思うのだが、これは結構曲がりづらい作りである。うーん何とも。それに紐も長すぎる気がするなあ。
先ほどの画像で右側についているのは製品タグ(洗い方とか書いてるやつ)である。そのアップがこちらの写真であるが、これは取れない。というよりもこれもデザインの一つとして、わざわざ外側に取り付けられている。
背中側には例の刺繍が入っている。説明が遅くなったがMM6とはMaison Margiela(マルタン・マルジェラ)のいちラインである。マルジェラと言えば四ツ糸。あのブランドタグ替わりのデザインを受け入れられるかどうかは論争になるまででもあるが、MM6だとそうはいかない。もしも私がマルジェラのシャツを買ったとしたら間違いなくその糸を取ってしまうのだが、MM6は四ツ糸の代わりに画像の様なライン刺繍が入っており、さすがにこれを取ること憚られる。
そして内側がコレ。これだけ。高さが50cm以上もある容量43ℓのバックパックであるにもかかわらずポケットはこの一つのみである。まあポケットがあってもどうせPCポケットしか使わないので、これ一つで十分ではあるのだが、でかいのだからもう少し中に凝っていてもいい気がしている。
なんだかんだ文句を言いつつも気に入っている。どうせなのだから面白いものを持ちたい。そういう感覚を満たしてくれるのがこのリュックであると思っている。
もともと、でかいリュックが欲しかった。なぜなら、カメラを持ち運びたいから。私は二眼レフでカメラを始めた。二眼レフは昔のフィルムカメラで、でかいし重い。それに12枚しか撮影できないから、大抵の場合、二眼レフだけではなくもう一台別のカメラを持つことが多い。それがデジタル一眼なら、レンズをいくつか持ちたいときもあるし、大きいリュックの都合がいいのだ。しかし、届いてから見てみると大きすぎだ。これだけで4泊くらいはできそうな大きさである。カメラは私が持っているものすべて(Minolta Autocodo、Minolta 35 modelⅡ、Konica Ⅱ-bm、Konica C-35EF、KonicaMinolta α-SweetDigitalの計5台)を入れたとしても大丈夫なくらいでかい。いや、でかすぎだろ。
まあ、このリュックならノートPCとカメラ2台、iPhadを入れても入るだろうし、何なら着替えも入るだろうし、ちょっとした旅行に丁度いいのではないだろうか。
ちなみにこのリュックはイギリスから届いたのだが、箱はベコベコ。私は普通に靴を買ったりする際にも箱がどうなってようとも構わないタイプの人間であるので全然いいのだが、外国を感じるなあと思った。
そうして今日も1,000字くらいのつもりが2,000字を超えたのでここで終わりにする。