ココボロだとか好きだとか

大学院生による独り言と備忘録

Filcaの導入

 

アプリ画面

Felicaを買った。

ご存じスマートフォン用のカメラアプリである。

18種類のフィルターから好きなものを選んで写真を撮ることができるアプリで、そのフィルターにはそれぞれKD Portra160とか、 FJ Superia 400とかいう名前がついている。そう、カメラフィルムの名称である。

何を隠そう、このアプリはの触れ込みは「デジタルカメラとフィルム感度を組み合わせたカメラ」であり、スマホのカメラでフィルム風の写真を撮るためのアプリケーションなのだ。

なかなかに凝っていて、ISO感度シャッタースピード、ホワイトバランスなんかもいじることができ、上述した18種類のフィルターも相まって、フィルムカメラっぽさがばっちりだ。

私はもっぱらカジュアル用に使っていて、どっかのレストランの食べ物だとか、喫茶店のケーキだとかを撮るようのカメラにしている。私のスマートフォンはiPhoneSE(3rdGen.)であり、カメラはやや心もとない。しかも、なぜだか知らないが愛用していた「スクエアモード」が廃止されているため、ちょっと不満であった。その不満を払しょくするためにもこのフィルカを導入したのだ。

 

 

そもそも、私はカメラを始めたきっかけである二眼レフと同じスクエアの写真を好んでいる。というのは因果が逆で、なんとなくスクエアの写真が好きで、スマホでもずっとスクエアで撮影をしていて、それが取れるカメラとして二眼レフを使っているのだ。これだけでスクエアへの執着が見て取れるだろう。とにかく、スクエアじゃなきゃダメなのである。

 

そして購入に至ったきっかけの一つにフィルムの高騰もある。二眼レフ用のブローニーフィルムは現在、安くて1,5000円くらいである。というか1,500円で売っていたら安いから買うべきだ。こんなんいくらあっても困らん。それに現像も安くて1本800円くらいであるから、12枚で2,300円。高い。高いのだ。

それがフィルカなら650円の買い切り。モードがもっと充実したProは追加で15,800円の買い切り、もしくは月額800円課金であるが、フィルム1本より全然安い。ていうか、最近は35mmフィルムですら800円はくだらないので、本当に安い。

確かに、スマホのカメラはつまらない。つまらないのであるが、それを少しでも楽しくするのがこのFilcaである。

 

 

 

そしてこのフィルカ、一つ朗報がある。それはシャッター音がならないことだ。これはおそらくフィルターをかける都合上、スクリーンショットの要領で画像を保存するからで、無音カメラの役割を果たしてくれる。これは存外使い道がある。

私は美術館やギャラリーに度々足を運ぶのであるが、最近は撮影可能な展示が増えている。うれしい。私はiPadを使ってGoodNotsに展示会の感想というかを書き残しているのだが、その横に、作品のイメージがあると後から見返した時に分かりやすい。そして、その撮影がうるさいと周りの人だって気が散るだろう。というか私はあまりあのシャッター音が好みではない。だからこそ、この撮影にFilcaを用いることで、私は静かに写真を取れ、ハッピーなのである。

ただ、難点もいくつかあって、それはスクリーンショットの要領で画像を保存することによる。フィルカで撮影ボタンを押しても時折、上手く画像が保存できない。まあ保存できなかったなというのが伝わるからいいのであるが、アプリ起動直後だったりするとまず、撮影は失敗だ。あとは撮影ボタンから保存までちょっとラグがある気がする。撮影直後にカメラを動かすと間違いなくぶれる。

そしてもう一つ、ズームアップができない。これは痛い人も多いだろう。まあ昔のコンパクトカメラとかは当然ズームできないし、私はあまり気にならないのだが、それでも、花とかを撮る時にはズームしたい気持ちもわかる。デジタルズームだから別に後から加工すりゃ同じなんだが、でも撮影の時に寄りたい。そんな気持ちわかるでしょう。

 

ということでまたもや長々と語っているが、私は概ね満足している。フィルムカメラの醍醐味とは実にその面倒さであり、数字をいじくりまわして好み(っぽい)写真を撮るのが楽しいのである。しかもそれを即日どころかその場で見られる。確かに、今ではフィルムっぽい写真の撮れるミラーレスとかもあるが、高い。

しかし、フィルカなら650円だ。残念ながら私のiPhoneはあまり良いカメラを積んでいないのであるが、これが13や14のProとかなら話は違うだろう(と思う)。ちょっとどのカメラを使う設定なのかが分からないから、使ったことのない私から勧めるのも違う気がするが、よりよい撮影体験にはなるだろう。アプリ一つで650円は高い気もするが、フィルム一本よりも、コーヒー一杯よりも安い(場合による)ので、ちょっと興味があればぜひ買ってみて欲しい。最後に作例を紹介する。

トラ

今気づいたけど、これ設定値見られないのかしら。作例なんだから感度設定とか見たかったのだけれど、見方が分からない。もしかしてないのかも。

 

 

この記事は当初800文字くらいの予定だったが、どうせだから1,000文字超えようと思って書き、気づいたら2,000文字を超えていた。そういう日もある。私にしては珍しく読み直してから投稿するので許してほしい。