ココボロだとか好きだとか

大学院生による独り言と備忘録

雑多記003

私は共産主義を信仰している

 

共産党は信用していない。

なんて書くと政治について細かいめんどくさいやつなんてレッテルをはられそうなので止めておく。

 

私は別に政治に深く関心はない。だけれど共産主義にこだわりがある。それは私が一端の科学者であるから。

私は科学を信仰している。なにか根源的な"理"に従ってこの世界は動いているのだと考えている。その理は確率的な差異はあれど限りなく必然性に従って生じているのだと思う。

だからこそ私は理性を信じている。西洋伝統の理性主義をそのまま受け入れたいと考えている。科学がそうであるように、人間も根本を理解しさえすれば、いつ何時であろうと正しい答えを誰しもが導き出せるように成るとそう信じている。

 

そんな世界がもしあらば、共産主義が成り立つであろう。この世のどこかには皆が理性的で、正しい答えを導き出す、平等な世界が存在するのだろう。と、そう信じている。

 

 

なので、私は共産主義を信仰していても共産主義が実現するとは微塵も思っていない。理想論である。キリスト教者が天国を思うのと同様、大乗仏教徒が極楽浄土を願うのと同様に、わたくし一端の科学者は共産主義を信仰しているのです。

 

 

でも知ってる。理性的な世の中は成功しないと。なぜこんなに資本主義が発展したか。それは人間が理性的ではなく野性的で、欲望を根本に置いた資本主義と合致したからである。共産主義は真に理性的な団体としか合致しないから。

ああ理性的なんて人間性を失うことだってわかっている。皆が皆、同じ答えをもたらすのだから、もはや個性も人間性も失われるのだと。つまり現実世界で共産主義を願うことなんてただのお花畑の人間のみ許された行為で、彼(女)らはこの世には同一の性質を持った人間のみしか存在しないと考えている馬鹿野郎である。人間の性質は、隣にいる人間を見てわかるとおり、平等でもなければ、この世の中だって公平ではない。性質が同じでない限り後天的に公平なんて実現できるわけがないだろう。明らかに。

 

以上