久しぶりのNo Buses
Number For or Fiveは青春っぽい感じが大好きなのだけれど、たどる糸が細いというか、No Buses全般そうですが歌詞が短いのでストーリーを補わなければ訳しづらいんですよね。
No Buses Number Four or Five 歌詞 - Lyrical Nonsense【歌詞リリ】
以下和訳
学校では一番だったのに
僕の世界に忍び込んでくる足音
"いいヤツ"に全部盗られてしまった
けど、本当のあいつは悪いヤツなんだ ※1
嘘だって吐くし
知りたくないけれど
恥ずかしがり屋な僕は女の子と上手く喋れなくて
好きって言うのはどんな気持ちなんだろうな
彼と僕の距離を甚く感じる
近づくことはあるのかな
いや、そんなことありえないか
僕とみんなの間にある違いを隠してみるけれど
意味なんてないのにね
どうせみんな死んでしまうんだ
※1 He's so bad I know なので単に「彼はひどく悪いヤツだって、僕知っているんだ」という感じです。ただ、私の解釈としては、"主人公から見て"彼は嫌なヤツだけれど、それは"学校で一番"を取られてしまった主人公にとってだけであり、ひがみとして「本当のあいつは嫌なヤツ」というセリフを言っているのだと思っています。
以上
個人的解釈ですが、"学校で一番(勉強かな?)の主人公"が転校生か何やらにその地位を奪われてしまって、ひがんでいるっていうのをイメージ。
主人公にとっては"彼"は嫌なヤツなんだけれど、あくまで僻みにしか過ぎなくて本当に悪いヤツってわけじゃなさそう。
主人公は女慣れしていないシャイボーイなので女子と上手く話せないけれど、"彼"はきっとそういうのも得意で主人公からするとそこも気に食わない。
きっと彼にはいろんないい話とか噂があるけど、"本当のことを全部知ってしまう"のは怖いから「知りたくないけど」っていうセリフ。
彼みたいになりたい「近づくことはあるのかな」のセリフがあるけど、自己解決的に「そんなことあるわけないのか」と発言。
それに彼以外のみんなとも、ちょっとぎくしゃくしちゃってるけどどうしようかな。
って言うのがこの曲の解釈です。
合ってるかどうかは知らないので皆さんもじっくり歌詞を読んでみてください。
ちなみにタイトルの Number Four or Five ですが、これは主人公への皮肉ですかね。主人公は一番だと思っていますが、ほんとは4位か5位っていう皮肉だと勝手に思っています。
私には嫌いな種類の人間がいて、それはまじめが取り柄な人間です。
彼らはまじめというものを信奉しています。それは別にいいのですが、そんなもの単なる宗教に過ぎないのです。信じれば救われる、ナニカ正しい行いをすればナニカ良いことが待ち受けているだなんて考えはある種宗教で、信奉というほかありません。
同じ宗教者どうしで相互補助を行う文には構いませんし、その信仰を広める活動をしてくれても構いません。しかしながら、よその宗教者や無宗教者にまで行いを矯正することは認められないのです。
私は現在大学生ですが、大学なんてところは、まじめな人間が報われる場所ではありません。勉強ができる人間が報われるし、研究ができる人間が報われる、あるいは運のいいヤツが報われるだけです。もちろん、まじめでいることは、前2つの要素に良い影響をもたらすことは言うまでもないでしょう。しかし、まじめなんてものは一側面であり、それ単体で評価されるものではなく、結局は結果が必要なのがこの世の中です。
思うに、このNumber For or Fiveのヒーローは"まじめ"な青年で、そのまじめに囚われているのでしょう。自分からはまじめに見えない人に対して嫉妬に近い感覚を持っている。そしてなんとなく、そのまじめに囚われた自分自身に疑問を感じているけれど...という雰囲気を見せて終わっています。
この一部分が、社会に進んでいく青年像を見せられているようで、毎度のことながら、ティーンネイジの終わりを感じるのです。