なんか意外とエックス線作業主任者試験についての情報に需要あるみたいなので、もう一度まとめます。
段落は
・そもそもエックス線作業主任者とは
・試験概要
・免許取得までのながれ
・私の受験記、感想
の4つです。
次の2つは参考になるサイト(試験のHPとwiki)です
安全衛生技術センターホームページ
https://www.exam.or.jp/index.htm
wikipedia,エックス線作業主任者
また、以下が私の以前の記事です
https://taro0219.hatenablog.com/entry/2020/02/22/132030
それではここから本文です。
・そもそもエックス線作業主任者とは
1MeV以下のエックス線発生装置を用いる作業の際に専任が必要な役職です。
事業者は上記の作業(医療用を除く)を行う際に放射線作業主任者を選任しなければいけません。
そしてその専任される者はエックス線作業主任者免許を取得していなければなりません。
これは個人的な体感ですが、受験者の大多数は社会人の方だと思います。就職のためにとかで取るような資格ではなく、業務上必要な職業についている方が会社から言われて受験しているのではないかと感じました。
・試験概要
試験は各安全衛生技術協会の会場毎に年3回or6回行われており、筆記試験に合格することで免許申請をすることができるようになります。
合格条件は各科目4割以上かつ、全体で6割以上です。
また合格率は56.9%(平成30年度)ほどです。
試験料:6800円
試験科目は下表通りです
詳細としては、
午前が管理と法令で、昼休みを挟んで午後が計測と生体影響の筆記試験を受けます。
---追記---
令和4年現在は、管理・法令と計測・生体影響の4科目を合わせて4時間の試験となっております。
---追記終わり---
電卓持ち込み可の試験ですが、関数電卓は不可です。
そのためln2など覚える必要がありそうですが、基本的には与えてくれます。
また、計算自体は難しくなく時間もたくさんあるため、最悪電卓がなくても十分合格することが可能です。
・免許取得までの流れ
まず受験申請書の請求ですが、安全衛生技術センターに郵送で申請書の申請を行いました。
郵送での請求について
郵送を希望の方は、「免許試験受験申請書(受験する試験の種類も書いてください。) 〇部(必要部数を書いてください。)」と明記したメモ書と返信用郵送料金分の切手を貼った宛先明記の返信用封筒(角型2号封筒 縦34cm、横24cmの大きさ)を同封し、当協会本部又は受験を希望する各センターのいずれかに申し込んでください。
なお、出張特別試験を御希望の場合は、希望する地区名と必要部数もメモ書に明記し、その地区を管轄するセンターへ申し込んでください。実施地区と管轄するセンターは、こちらで確認してください。
https://www.exam.or.jp/exmn/H_seikyu.htm(安全衛生技術センター 受験申請書の請求)
また、クレーン協会やら労働基準協会の各拠点で受け取ることも可能なようです。
郵送料や申請書取り扱い機関は上記のURLに詳細がありますのでご確認ください。
そして申請書が届いたら、その中の書類に書いてあるとおりに申請を勧めます。
やったことは
・証明写真の用意(内容とは関係ありませんが"履歴書カメラ"なるスマホアプリを使うと証明写真サイズの写真を取れます、コンビニなどのプリンタから数十円で印刷できるので、費用がかからずおすすめです)
・受験申請書の作成 (書き損じても所定の方法(斜線など)で訂正は行なえますが、申請書に付属している厚紙に直接記入するためもう一枚もらうのは大変です、よく確認して間違いのないようにしてください)
・試験料の振り込み
くらいですかね (もうあまり覚えていません)
この申請書ですが受験する学科(皆さんはエックス線作業主任者かとおもいます)によって紙が異なります。実技の有無で変わっていたと思いますが、申請書の説明を読んで間違いのないように気をつけてください。
申請書は自分の受験する会場に送ります。
申請後、受験の2週間ほど前(もっと前だったかも)に名前や受験番号などが書かれているはがきが届きます。これは受験当日に卓上に置いたままにするよう指示されますので書き込みや汚しなどはしないようにし、なくさないように保存してください。
私の会場では到着後、一階のロビーにある窓口で名前や住所などの確認をおこない、その後試験部屋(二階)へ通されました。
受験当日はまず軽い説明(電卓や書き込み方法の説明)を行ってから、本人確認をされます。このとき申請書に添付した証明写真と見比べられるので、写真と同じ状況(メガネならメガネ)があったほうが良いです。
その後午前の試験を受け、昼休憩(一時間で途中退出したので二時間ほど、会場を出てあるき回りましたが何もなかった)の時間になり、また午後の試験です。
上述の通り、現在は午後から4時間の試験一本となっております。
後にも書きましたが1時間で試験は十分に終わりますので、焦らなくて大丈夫です。
そして免許申請書の冊子(昼からロビーにあったかな?)をもらって帰りました。
一ヶ月くらい立つとホームページにて合格者の受験番号が公開され、それから少し経って合格通知書が自宅に届きます。
もらった免許申請書の冊子の通りに申請書を作成してください。
このとき、合格通知書も添付する必要があるので、汚したり無くしたりしないようにしましょう。
また所定額の収入印紙(コンビニなどで買えます)や証明写真などを貼り付け申請書を作成し、郵送します。
少し待つと免許が届きます。普通にポストインだった気がします。
以上が受験申請書の請求から免許取得までのおおまかな流れです。
・私の受験記、感想
私は総合大学の工学部生でエックス線作業主任者試験を受験、合格したのは令和元年度です。
もともとは放射線取扱主任者試験の取得が目標でしたが、流石に工学や原子力について学び始めてから四ヶ月程度で受験する気にはなれず、「放射線取扱主任者(RI)ならエックス線作業主任者の免許もらえるのか~、なら逆にRI受ける準備運動としてエックス線作業主任者とるか」といった感じで、対策をはじめました。
勉強は至って簡単で、大学の図書館にあった『エックス線作業主任者試験徹底研究』をやり込んだだけです。
①ただ本文を読んで問題は放置。
②文章読みつつ、問題解答。
③問題だけ解いて、間違えたりわからなければその章を読み直し。
④模擬問題と過去問の解答
をやりました。私が参考にした『エックス線作業主任者試験徹底研究』は十年以上前にオーム社から出版されたものですが、それだけで十分対策できます。わざわざ新しいものを購入しなくても中古の型落ちで十分だと思います。
また、過去問は直近二回分のみ、安全衛生技術センターのホームページからダウンロードできるのでそれを用いました。
試験を受けた体感としては「思ったよりも簡単」ということです。基本的には過去問と同じ様な問題が出たため、焦ったりはせず受けることができました。
私は数学があまり得意ではありませんが、本資格を受けるにあたって出てきた目新しい数式は2,3個ほどで、最悪暗記でもどうにかなります。私が理系だからかもしれませんが大体の式が感覚的に理解出来る形をしており、特に苦労しませんでした。
そのうえ問題の三割ほどは全く過去問と同じ、残りはすべて似たような問題でしたので過去問さえやればどうにかなるかもしれません。
受験当日、私は電卓を忘れ駅前のコンビニで買ってから向かいましたが、正直いらなかったです。数字はせいぜい三桁で難しい計算はないので手計算でも十分対応できます。
私は関東在住なので千葉のセンターで受験しましたが、駅から遠くバスが非常に混み合います。また、センターの中には飲み物の自動販売機以外なく、近隣に飲食のできるお店はありませんでした。昼食を用意していく必要があります。私は駅前のコンビニで調達しました。3店舗くらいはあります(2019年時点)
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追記 2021年6月時点では関東安全衛生技術センターから徒歩15分程度の距離にセブンイレブンができていました。
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受験当日ですが、午前、午後ともに試験は1時間で十分回答できました。試験時間はどちらも2時間なのですが、1時間で途中退出できます。(もどってはこれません)
これは体感ですが、問題の難易度は1時間で2,3周できるくらいには簡単なので、もし1時間かけてもわからないのであれば、午前なら退出して午後の勉強に当てたり、早めに諦めたほうが懸命でしょう。
そして8割方の人がこのタイミングで退出していました。そのため午後はみんな1時間時点で帰るため、バスが異常に混み合います。タクシーは相乗り、割り勘で運搬してくれるので、余裕があればその方が遥かに楽だと思います。
まあそんなこんなで受験し、一ヶ月くらい経ち合格と判明。家にはがきが届き、もらっていた免許申請書を郵送し、ひと月後くらいに免許が届きました。
それでは免許証を自慢して終わりにします。
私は元年の冬に受験、合格しましたが、申請は2月頃だったので令和二年取得です。悲しい。
なにか質問あれば答えます。お気軽にコメント下さい