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社会人・通信大学生による独り言と備忘録

統計調査士を受験して

統計調査士を受験した。

 

統計調査士試験概要

実施者 : 一般財団法人統計質保証推進協会

受験料 : 一般 7,000円、学割 5,000円

 科目 : 統計の基本、統計調査の実務、公的統計の見方、統計データの利活用

 方式 : CBT、五肢択一式

問題数・合格ライン : 出題30問、7割(21点)以上で合格

 

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長いのでまとめ

全く傾向が変わったのがいつなのかはわかりかねるが、それが2024年なのであれば合格率の急落(64%→23%)も納得できる気がする。長くなったが、私から後の受験者に伝えておきたいことは、過去問も重要であるが統計法それ自体についてもっと学習を深めておくべきだということだ。

(本稿の末尾より引用)

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統計調査士、いつかにブログで書いた気がするが、日本統計学会が認定する民間試験の統計検定の内のひとつである。当該検定では統計検定(4級、3級、2級、準1級、1級)、統計調査士、専門統計調査士、データサイエンス(基礎、発展、エキスパート)の試験を開催している。

 

統計検定というと多くの人は2級くらいを目指して勉強をしているイメージがある。就活をしていた時にも幾度か目にする機会があった。一方で、統計検定の内の統計調査士というのはだれも受験していないし誰も知らないのではないだろうか。

実際2018年のPBT方式のデータ(結構古いが、2018年以降の統計調査士のPBT試験が廃止されCBTに移っており、また、CBTは試験種別の受験者数公開なしであるため苦肉の策として引用)では、以下の通りあまり統計調査士は受験されていない。多く見積もっても500人はいなさそうだ。

2019年のPBT方式の各試験受験者数 [1]

 

人気の無い資格であることを再確認したが、働き盛りの年齢層では受験者が多いのが気になる。やっぱり名前に惹かれたのだろうか。

かくいう私も受験を志したのはその名前からだ。もともと修士の研究で統計知識を活用する機会があったから資格でも取っておこうと思ったところ、なんと末尾に「士」が付く資格があるではないか。なんか強そうじゃあないかと思い統計検定の中で、統計調査士、専門統計調査士を取ろうと決めたのであった。

 

そんな統計調査士の合格率がこちら。

 

統計調査士の合格率 [2]

 

なぜか2024年にあまりにも合格率が下がっている、知らなかった。

この資格は受験者数が少ないこともあって、公式テキスト・過去問共に最後に発行されたのが2020年である。だいぶ昔のもので、今回の実際の受験体験と比べると、全く問題の傾向が違うと言っていいだろう。

統計調査士はその名称から分かる通り、統計"調査"に関する試験である。そのため、「統計の基本」と「統計調査の実務」の比重が大きい。過去問を解いていた感じだと、5問が統計に関する基礎知識(中央値や平均値、箱ひげ図などの初歩の初歩)で10問が統計データの読み方(表からジニ係数を推察したり、グラフから大まかな相関関係を読み取ったり)、残り15問が統計実務の知識といった様子だった。しかし今回受験した体感としては統計法や統計調査の実務知識が大半といった感じだ。この傾向の変化によって、単に統計の知識があるだけでは合格がより難しくなり、統計調査士独自の知識の獲得(統計法や公的統計の扱い等)が必要不可欠になったと思う。また、出題としても、過去問の様な個別具体的な内容(「~~」という調査を行っているのはどの基幹統計か?)は減少しており、いわゆる法律の試験(法律の専門試験という意味ではなく、各種資格試験の法律科目の意味)の様な問題が多かった(危険物乙四でいうところ、●●をするときには××の許可・届け出・承認のどれが必要か聞かれるような問題の形式、関連法の理解が問われる内容)。

 

全く傾向が変わったのがいつなのかはわかりかねるが、それが2024年なのであれば合格率の急落(64%→23%)も納得できる気がする。長くなったが、私からの後の受験者に伝えておきたいことは過去問も重要であるが、統計法それ自体についてもっと学習を深めておくべきだということだ。

 

ちなみに、今回は私は21/30というピッタリ合格ラインで合格した。

上述の通り大きく傾向が変わっていることから参考になるかわからないが、勉強に利用したのは公式の過去問集立教大学が出している試験対策コンテンツの2つだ。私は公式テキストを購入しなかったから何とも言えないが、あったらもう少しは点数を取れた気がしなくもない。特に、(今回受けた試験だと微妙であるが、過去問を解いていた感じとしては)公的統計のまとめの様なものを見たり作ったりすれば点数源になったのではないかと感じている。また、立教のテキストは非常に短く公的統計調査の概要をまとめてくれているので確認程度にはよろしいが、十分に深い理解を得るというのは難しいと言い添えておく。

過去問しか勉強していないので合計の学習時間としては7時間程度だろう(過去問3年分を2周(一回40分程度)とその振り返りが20~30分)。もとよりある程度統計知識が有ったりデータの読み取りに苦手意識がないという背景もあることにはあるが、10時間程度時間をかければ十分合格点に届きそうな資格であるという体感だ。

 

 

そんでもって試験の結果としては、分野別に統計の基本が50%、統計調査の実務が80%、公的統計の見方が71%、統計データの利活用が71%であった。統計検定を受けるようなリテラシーの人であればこの点数と割合から各分野の問題数も導けるのではないか。と煽ったところで今回は終わりにしたい。

 

 

[1] 統計検定公式ウェブサイト 過去の受験データ, 

https://www.toukei-kentei.jp/info/past_data

[2] 同上