ココボロだとか好きだとか

大学院生による独り言と備忘録

多摩川のライオン

多摩川にはライオンがいる。 タマゾン川と呼ばれるほど生物多様性に富んでいる東京の一級河川、多摩川。神奈川の田舎から東京の都会までを流れるその川には、多くの人間が不法に生物を放流する。また、都市部から流入する排水によって冬季においても比較的温…

冷凍みかんと昆虫食と太陽光と

感情論を否定しない。 私は一端の科学者である。だから、理路整然とした主張を好むし科学的根拠のある意見提案を求める。しかし、それ以前に人間であるから感情的な主張や感覚的な判断を嫌わない。 現代はいささか科学至上主義に陥ってはいないか。 私の専門…

Material girlと語り

Living in a material world And I am a material girl 最近初めてしっかりとmaterial girlを聴いた。なんとなく曲を聞き流したことはあったはずだが、まじまじとその曲を聴くことは今回が初めてであったのだ。てかこれシンディーの曲だと思ってたのにマドン…

徐々

一日に描書くことができる文章の量には上限があって、私はいつもその分量を無駄に消費している。 というとなんだか仰々しい。そもそも、時間が有限であってそれを消費して何か行動を起こす以上、一日に為すことができる量に上限があるのは当たり前である。 …

シームレスホールカットの紹介

連続して靴の話をしよう。 ホールカット 先日話したボタンブーツは、私の手持ちの革靴の中でも新しいものだったが、今回紹介するホールカットは2年ほど前から愛用している靴である。 ちょっと写真が逆光気味で暗いが、まず、単純に光沢が深い。アッパーのレ…

ボタンブーツ

ボタンブーツを買った。 ボタンブーツ 知っているだろうか、ボタンブーツ。 これはかつてもっともフォーマルだった靴である。現在では、ブラックのストレートチップが最もフォーマルであるだろう。中でもレベルソといって、縫い目を隠したデザインはその見た…

枝染め桜

枝 あまりいい写真ではないことはおいておいて、この枝、なんだかわかるだろうか。そう、桜である。 私は桜が(そこそこ)好きだ。中でも花が咲く前の桜が好きなのである。これは皮肉で言っているわけではない。私はこの生命力を感じる枝の赤さに惹かれている…

音楽を...

近頃は、マス・メディアの発達によって、こちらがちっとも音楽など聞きたくないときでさえ、あちらの方から勝手に<やあ今日は>という調子で、つきあいを求めてきますので、人と音楽との関係は、ますます複雑な様相を呈するに至りました。 これは、芥川也寸…

雨の一日

雨の日。私は大抵虚無感に苛まれる。 それは、雨を確認した後に始まるのではない。なんとなく、重い心持から朝が始まる日が存在し、そういう日は大体、雨が降っているのである。つまり、私が理性的に雨を認識して憂鬱になるのではない。無意識的に、(私はあ…

蝋梅のはなし

蝋梅を見に行った。 蝋梅 蝋梅とは学名Chimonanthus Praecox(記憶をたよりに打ち込んでいるのでスペルが間違っているかもしれない)、英語ではWinter Sweetと呼ばれるクスノキ目、ロウバイ科の花である。ちなみにロウバイという名ではあるがウメとは関係ない…

EASTPAK×MM6 Padded XLの購入

リュックを買った。 ずっとリュックサック、バックパック(私には違いが分からない)が欲しかったのだが、なかなかいいものを見つけられなかった。もともとはシンプルなブラックのリュック、ギャルソンリュックの様なものが欲しかったのだが、3万円超え。さす…

Filcaの導入

アプリ画面 Felicaを買った。 ご存じスマートフォン用のカメラアプリである。 18種類のフィルターから好きなものを選んで写真を撮ることができるアプリで、そのフィルターにはそれぞれKD Portra160とか、 FJ Superia 400とかいう名前がついている。そう、カ…

引用文献の表示方法と太宰によるヴェルレーヌの引用

ヴェルレヌの詩集を買った。 フランスの詩人、ポール・ヴェルレヌ(ヴェルレーヌとも)。19世紀の人間で、所謂デカダンス、退廃的、つまり従来の価値観にはそぐわない、違和を根底に置いた観点から文学を紡いだ詩人だ。 私が手にしたのは新潮文庫から発行さ…

追々

道をゆく 一日かけて服を選んだ。赤い服が好きなのに、あんまり派手な恰好だと受けが悪いかなんて考えながら、できるだけ無難で可愛らしい服にした。 ずっと人と一緒に行きたかった場所に行った。私は面白い話をするのが上手ではないから、いろんな話を聞い…

今日一日

今日は本を買いに行った。 自棄に晴れた月曜日、朝の内から(予定外の)バイトを済ませて適当に昼食を採る。ご飯を炊くのは時間がかかるから、こんな日は大抵パスタを食べるのだ。きっとレンジで簡単みたいなヤツを使えばいいのだろうけれど、買わずじまいで毎…

パリンプセストの備忘録

科学技術とはPalimpsestである。 パリンプセストとは、もともと書いてあった文章を削り取り、その上から新たな文章を書きなおした羊皮紙の事である。 冒頭の言葉はイギリスの文筆家、ウォルター・ペイターがプラトンの哲学書に対して書いた文章を下敷きにし…

ラブ・アンド・ドリームふたたび

ありふれた言葉を抱きしめるだろう 向うの見えない花束のよう 私は文章を書くことが好きだ。といいつつも、今は書くのではなく打ち込むことが多いのであるが... 私はかつて、詩を書く少年であった。そしていつの日だったかは定かではないが、少年は自分が詩…

紅茶や趣味について

Twining,Earl Gray Tea 紅茶を飲む。 学生の頃はMont-bellの保温性能が高いくてでかい(900ml)水筒を持ち運び、夏場でも熱い紅茶を飲んでいた。我ながら優雅だったのかもしれない(公立高校並感)。 といっても紅茶にこだわりはあまりなかった。スーパーで売っ…

ブログ名の由来と思い出の品

Protégé Clarinet 昨日は、はてなブログの「編集部が選んだこれまでのおすすめ」に我が拙記事『購入品紹介:Zwieselのエアセンス - ココボロだとか好きだとか』を選んでもらった。おそらく初めての経験である。 読み返すと恥ずかしいくらいに拙い文章で、昨日…

茶器の購入

Sferico 新年一発目の買い物はF-2カーゴパンツ。 私は夏場はホワイトシャツばかり着ているし、冬はニットやジャケット、ロングコートなど、所謂綺麗眼な服装をしているのでカーゴパンツが好きなのだ。というのは丁寧な説明ではないか...... つまるところ、上…

小沢健二の『愛し愛されて生きるのさ』の詞から眺める、Laura day romance の『olive drive』

幸福のハンカチーフで拭きとれないほどの涙流してた季節は遠ざかって近づく Laura day romance / olive drive Laura day romance、昨年私が一番聴いたバンドだろう。 出会いはたしか三月。LIGHTERSを聴いていた後の連続再生でおすすめされそのままハ…

新年と物欲(食器)

新年が、明けた。 特段代り映えのしない朝。強いて言えば年末はずっとアルバイト詰めだったため早起きであったが、この元旦はゆっくり寝られた。といっても7時には起きたのであった。 明らかに選ぶべきではないと分かる選択肢が頭の中で回る。過去、何度も否…

憂鬱と待機

最近はよくブログを書いている。 陰鬱とした心持を発散するための一つの方法が、ブログであるからかもしれない。 この間は和服を着て街を闊歩した。といっても伝統的に聞かざるというよりかはもっと和洋折衷のコンテンポラリーな服飾だ。 グレーのタートルネ…

絵本の話。

陰鬱とした日々が続く。 私は絵本が好きだ。初めて絵本を読んだのは...なんて当然覚えているはずもなく、初めて買って読んだ絵本も勿論記憶にない。大学に入って絵本を買い始めた。そのきっかけはやはりエドワード・ゴーリー(Edward Gorey,1925-2000)だろう…

Junaida展に行った話

入場券 Junaida展に行った。 いつもは、伺った展示会の話をすぐにすることはないのだけれど、今回は特別。場所は立川。立川市にはもともと縁もあり、高校生の頃はよく通った。あの東京ならではの整備された街並みと、少し駅から離れると取り戻される田舎の落…

12月の撮影会

ようやく日常に余裕が戻ってきたので撮影会に行ってきました。 カメラはMinolta ModelⅡとKonicaMinolta α-SweetDigitalの二つで、今回はデジタル一眼の後者のモノで撮った写真をいくつか載せています。 階段 絞り f/5.6 露光 1/80秒 ISO感度 400 階段を降り…

『感性は感動しない』に寄せて

『感性は感動しない』 この本を読んだ。1章はとても面白かった。2章以降はあくまで、1章を書いた作者とは何者なのかを語るような文章で、not for me という他ない。悪い本ではない。ただ、私には1章のみで十分だった。 表題の通り、感性は感動しない。私もこ…

Underson Undersonのシャツ

Underson Undersonのタグ ついに手を出したブランド、Underson Underson。 アンダーソン・アンダーソンは肌着から出発したブランドで、肌にあたる部分の99.9%が和紙でできたアパレルを多数販売している。 有名な商品は下着。メンズもレディースも出ており、方…

KonicaMinolta α-sweet Digitalによる撮影と柚木沙弥郎展について(2022.09.17)

久しぶりでもないのだけれど撮影会のまとめ。 本当は少し前に高尾山をカメラを持って登ったのだけれど、久しぶりの登山で撮影どころではなく、あまりいい写真が撮れなかったのでお流れ。本日は相模原にある女子美術大学で『柚木沙弥郎の 100 年-創造の軌跡-…

購入品紹介:Zwieselのエアセンス

zwieelのエアセンス Twitterで言っていたzweiselのエアセンスを買ってしまった。 もともとワインなんてあまり飲まないが、工業製品としてのワイングラスに惚れ、様々漁りはじめた。きっかけは知らない。 一番初めに欲しくなったのはRosenthalのqupola。ボウ…